
VERSANTは意味ない?受験すべき理由や受験対策のおすすめ勉強方法を解説
ビジネスのグローバル化が加速する近年では、英語力の証明はキャリアアップの鍵を握っていると言っても過言ではありません。
数ある英語試験の中でも、VERSANTは英語力を客観的に測るテストとして注目を集めていますが、一部では「意味がない」といった声も耳にすることがあります。
しかし、キャリアアップを目指す英語学習者の間でVERSANTへの関心が高まる中、その有用性や活用法について正しく理解しておくことが大切です。
本記事では、VERSANTを受験すべき理由や、受験対策のための効果的な勉強方法を詳しく解説します。
また、VERSANTを受ける際の注意点についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
VERSANTは英語能力測定テストのこと
「VERSANTの受験を検討しているけれど、どんな試験なのか、TOEICとはどう違うのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
VERSANTは主にビジネスシーンで使える英語力を測るテストですが、まずは試験の全体像を把握することが大切です。
- 試験概要や受験料
- 各スコアと英語レベルの目安
- 受験の流れ
- VERSANTとTOEICの違い
ここでは、VERSANTの試験概要や受験料、各スコアと英語レベルの目安、受験の流れ、TOEICとの違いなどについて詳しく解説します。
試験概要や受験料
VERSANTは、英語力の「スピーキング」「ライティング」など実践的な技能を測定するオンライン英語テストです。
開発元はイギリスに拠点を置く世界的教育企業のピアソン社で、インターネット環境があれば場所を選ばず受験できる手軽さが大きな特徴です。
以下、VERSANTの試験概要と受講料をまとめた表を参考にしてください。
試験形式 | PCまたはスマートフォンアプリで受験 |
所要時間 | スピーキングは約20分、ライティングは約35分 |
採点形式 | AIと蓄積データにより、客観的で公平な評価・測定 |
結果通知方法 | 受験後すぐにスコアを確認可能 |
受験料(2024年12月時点) | 4,400円(税込)〜(テストの種類によって異なる) |
各スコアと英語レベルの目安
VERSANTのスコアは10〜90点で評価され、ピアソン社が開発したGSE(Global Scale of English)と呼ばれる英語力指標に基づいています。
以下の表はスコアとCEFRとの対応、及び英語レベルの目安を示したものです。
VERSANTスコア | CEFRレベル | 英語レベルの目安 |
80〜90 | C1〜C2 | ビジネスで流暢に議論できる(ネイティブレベル) |
70〜79 | B2 | 会議や電話対応がほぼ問題ない |
60〜69 | B1+ | 日常業務や会話に対応可能 |
50〜59 | B1 | 簡単な会話やメールは対応可能 |
40〜49 | A2 | 基本的な意思疎通は可能 |
10〜39 | A1以下 | ゆっくりとした会話であれば可能 |
受験の流れ
VERSANTは完全オンライン対応のため、自宅や外出先から簡単に受験できます。
以下は、VERSANTの一般的な受験の流れです。
- VERSANTの公式受験サイトにアクセスし、アカウント登録をする
- 受験したいテストの種類と日時を選択後、受験料を支払う
- テスト案内メールの確認する
- PCまたはスマホにて受験する
- 自動採点後、即時スコア表示またレポートを受領する
VERSANTとTOEICの違い
VERSANTとTOEICはどちらも英語力を測るテストですが、重視している技能やテストの形式にいくつか違いがあります。
以下に、その違いを簡単にまとめました。
項目 | VERSANT | TOEIC |
測定技能 | スピーキング・リスニング中心 | リーディング・リスニング中心 |
形式 | 完全オンライン、AI自動採点 | 会場受験、マークシート方式 |
試験時間 | 約20〜50分(テスト種類による) | 約2時間(L&Rテスト) |
難易度 | 実践的な口頭表現が求められる | 文法理解・読解が中心 |
主な目的 | 実践的な英語力の証明 | 就活や社内評価での利用が多い |
実践的な英語力を測りたいならVERSANT、転職やキャリアアップで活用するならTOEICが適しているため、目的に応じて選ぶと良いでしょう。
VERSANTは意味ない?受験すべき理由を解説
国際化が進む現代において、外資系企業以外でもビジネスシーンで英語力が求められる場面は増加しています。
ビジネスでの信頼性を高めキャリアアップにつなげるためには、実践的な英語力を示せる指標が必要です。
- 100カ国以上で英語力を証明する手段として活用されている
- スピーキング力を客観的に測定できる
- 社内の海外赴任者の選抜に活用される場合もある
- 履歴書に記載できる
ここでは、特に社会人がVERSANTを受験すべき理由について詳しく解説します。
100カ国以上で英語力を証明する手段として活用されている
VERSANTは単なるスコアだけでなく、「現在の英語力で何ができるか」を具体的に示すことができるため、世界中で広く認知されています。
その信頼性の高さから、日本を含む世界160カ国以上のグローバル企業や教育機関などで、個人の英語能力を客観的に評価する基準として採用されている事例も多いです。
また、海外大学への入学申請の際に英語力の証明として認められたり、グローバル展開を行う企業が採用選考や昇進の判断材料として活用したりするケースもあります。
国際社会での活躍を目指すのであれば、VERSANTのスコアは自身の英語力をアピールするための有効な手段といえるでしょう。
スピーキング力を客観的に測定できる
VERSANTの大きな特徴の1つが、最新のAI技術と30年以上にわたる豊富なデータに基づいて、スピーキング力を客観的かつ正確に測定できる点です。
従来の英語テストでは、試験官が主観的に評価する場合がありましたが、VERSANTではAIが発音、流暢さ、語彙力、文法などを細かく分析し、一貫性のある公平なスコアを提供します。
この測定方法により、受験者は自身のスピーキングにおける弱点を明確に把握し、今後の学習にも役立てられます。
また、ビジネスシーンで特に重要となる、相手に分かりやすく情報を伝える能力や、自然な会話の流れを作り出す力なども評価の対象となります。
VERSANTで高スコアを取得することによって、自信を持って英語でのやり取りを行えるようになるでしょう。
社内の海外赴任者の選抜に活用される場合もある
VERSANTは、社内での海外赴任候補者の選抜や、グローバルなプロジェクトへの配属判断に使われるケースが増えています。
特に、実践的な英語力が求められるような部署で高く評価されています。
将来的に海外での活躍を目指しているのであれば、VERSANTで高いスコアを取得しておくことは、社内選抜において有利に働く可能性が高いでしょう。
また、日本国内においても、国際会議や交渉の担当者として抜擢されることも考えられます。
日頃からVERSANT受験を意識した学習に取り組むことは、キャリアアップの選択肢を広げるための効果的な投資といえるでしょう。
履歴書に記載できる
VERSANTのスコアは、客観的かつ国際的に認められた英語力の証明として、履歴書や職務経歴書に記載可能です。
多くの企業が採用選考において応募者の英語力を重視しており、TOEICスコアと同様に、VERSANTのスコアも客観的な判断材料の1つとして活用されています。
特に、グローバル展開を行っている企業や、日常的に英語を使用する職種への応募においては、VERSANTのスコアはスピーキング力を中心とした実践力を効果的にアピールできるでしょう。
さらに近年では、VERSANTの信頼性が高まっているため、書類選考や面接において有利に働く可能性が高まります。
VERSANT受験対策のおすすめ勉強方法4選
VERSANTは特にスピーキング力とリスニング力が求められるテストのため、日頃からインプットとアウトプット両方を意識した学習が重要です。
ビジネスで通用する実践的な英語力を効率よく伸ばすには、目的に合った勉強方法を取り入れることがポイントになります。
- ①シャドーイング
- ②ディクテーション
- ③英語で独り言を言う
- ④オンラインコーチングを活用する
ここでは、VERSANT受験対策におすすめの勉強方法4選を詳しく解説します。
①シャドーイング
VERSANTのスコアアップに重要な「発音」と「流暢さ」を鍛えるために、シャドーイングは非常に効果的な学習法です。
シャドーイングは、聞こえた英語をすぐに真似して発音するトレーニングで、英語特有のリズムやイントネーション、リエゾンなどを自然に習得できます。
特に、ネイティブ音声のスピードや抑揚に慣れることで、VERSANTで高評価を得られる可能性が高まります。
最初はスクリプトを見ながら練習し、慣れてきたら音声だけで挑戦すると効果的です。
②ディクテーション
ディクテーションとは、聞こえてきた英語の音声を聞き取り、そのまま書き取る学習法です。
ディクテーションのトレーニングを繰り返すことで、リスニング力の向上はもちろん、正確な発音の理解や、聞き取れなかった部分が明確になり文法の弱点にも気づけます。
VERSANTでは短い応答の中で文法の正確さが求められるため、耳でインプットし即座に書いてアウトプットするこのトレーニングが非常に有効です。
最初は短い文から始め、徐々に長い文章にチャレンジして慣れると良いでしょう。
③英語で独り言を言う
VERSANTのスピーキングセクションで求められる「瞬発力」を高めるためには、日常的に英語で独り言を言う練習が効果的です。
日常生活でふと思ったことや、目にしたものを英語で表現する習慣をつけることで、頭の中で英語を組み立てるスピードが向上します。
たとえば、「今日は天気が気持ちいい」「今からランチを作ります」など、身近なことを英語で言ってみるだけでも十分効果があります。
間違いを恐れずに「とにかく英語を使うこと」を心がけ、自然と口から英語が出るようになるまで練習を継続しましょう。
④オンラインコーチングを活用する
VERSANTの受験対策において、独学で進めることに不安を感じる方や、短期間で成果を出したい方には、オンライン英語コーチングの活用がおすすめです。
英語学習のプロである専属のコーチが、個々のレベルや目標に合わせた学習プランを作成し、進捗管理やモチベーション維持のサポート、的確なフィードバックなど、あらゆる面から学習をサポートします。
英語コーチングサービス「イングリード」では、無料カウンセリングを通じて1人1人の目標や課題を丁寧にヒアリングし、最適な学習プランの提案や学習のアドバイスをいたします。
VERSANTで高得点を目指したい方は、まずはお気軽に無料カウンセリングをご体験ください。
VERSANTが難しいと言われる理由
VERSANTは「短時間で正確な英語力を測れるテスト」として注目されていますが、受験者の間では「思ったより難しい」という声も多く聞かれます。
その背景には、一般的な英語テストとは異なる以下の特徴があります。
- リスニングができないと話にならないテストだから
- 発音の正確さが求められるから
- VERSANT対策ができる参考書や問題集が少ない
ここでは、VERSANTが難しいと言われる主な理由について詳しく解説します。
リスニングができないと話にならないテストだから
VERSANTが難しいと感じられる理由の1つに、リスニング力の重要性が挙げられます。
多くの問題形式で質問や指示を聞き取り、それに応じて話したり答えたりする必要があるため、リスニング力が低いとそもそも対応できません。
音声のスピードや使われる語彙もネイティブレベルで聞き取りにくいものが多く、ただ単語を知っているだけでは足りず、瞬時に内容を理解する力が必要です。
そのため、基礎的なリスニング力が不足している場合、特に難易度が高いと感じるテストといえるでしょう。
発音の正確さが求められるから
VERSANTでは、発音やイントネーション、流暢さなどがAIによって厳密に採点されるため、ネイティブスピーカーに近いレベルの正確な発音が求められます。
「とりあえず意味が伝われば良い」という甘さはなく、英語らしい音や自然な話し方ができていないとスコアに反映されません。
自己流の発音や曖昧な発音では減点の対象となり、高得点につながりにくいのが現状です。
VERSANTでは文法や語彙の正確さだけでは不十分で、英語の音に慣れ、正しい発話トレーニングを積んでおく必要があります。
VERSANT対策ができる参考書や問題集が少ない
VERSANTは2000年代に登場した比較的新しい英語テストのため、TOEICや英検などの主要な英語試験と比べて、対策用の書籍や問題集が圧倒的に少ないのが現状です。
市販の教材はほとんどなく、情報も限られているため、どのように勉強すればよいのか迷いやすいテストでもあります。
試験形式や出題傾向を知ることが難しいため、非常に対策が立てにくいテストであることから、VERSANTが難しいといわれる理由の1つです。
公式サイトの情報をしっかりと読み込んだり、オンライン英語コーチングなどを活用したりして、自分に合った対策法を見つけることが重要です。
VERSANT受験する際の4つの注意点
VERSANTはオンラインで手軽に受験できる一方で、スムーズに受験するためには事前準備が重要です。
些細なミスでもスコアに大きく影響する可能性があるため、テストの仕様に合わせた工夫が求められます。
- ①静かな環境を試験場所として選ぶ必要がある
- ②スマホアプリを使い受験する場合は機内モードに設定する
- ③マイクなしの有線イヤホンを使う
- ④無回答や日本語での回答はできる限り避ける
ここでは、VERSANTを受験する際に注意すべき4つのポイントについて詳しく解説します。
①静かな環境を試験場所として選ぶ必要がある
VERSANTはオンラインで受験できるため、自宅や職場など場所を選ばず受験可能ですが、できる限り静かな環境で受験することが大切です。
特に、騒がしい場所ではリスニング問題に集中できず、スピーキングテストでは周囲の雑音がマイクに入ることで、正確な採点が妨げられる可能性があります。
受験の際は自宅にある静かな個室や、周囲の音を遮断できるレンタルオフィスなどを試験場所として選びましょう。
②スマホアプリを使い受験する場合は機内モードに設定する
スマホアプリでVERSANTを受験する場合は、機内モードに設定することが必須です。
試験中に電話や通知が入ると、試験が中断されたり、回答が無効になる可能性があります。
また、アプリの動作にも影響するため、安定したWi-Fiに接続するなど環境を整えることも大切です。
通信エラーや通知のトラブルを避けるためにも、事前に機内モードへの切り替えを忘れないようにしましょう。
③マイクなしの有線イヤホンを使う
VERSANTでは音声のやり取りが重要なため、マイク機能のない有線イヤホンの使用がおすすめです。
ワイヤレスイヤホンやマイク付きイヤホンは、接続の不安定さや雑音が混入するリスクがあります。
マイクなしであれば、自分の声をデバイス本体のマイクで拾いつつ、リスニング音声も明瞭に聞き取れます。
特に、音声の聞き取り精度がスコアに影響するVERSANTでは、機材にこだわることで高得点を狙いやすくなるため、事前準備を怠らないようにしましょう。
④無回答や日本語での回答はできる限り避ける
VERSANTはAIによる自動採点方式を採用しており、受験者の発話内容をもとにスコアを算出します。
そのため、無回答や日本語での回答があると、評価の対象が少なくなり、正確な英語力を測定しにくくなります。
回答に自信がない、またわからない場合でも、英語で何かしら答える努力をすることが重要です。
積極的に発言や記述することで、AIはより多くの情報をもとに正確な英語力を評価できます。
イングリードでVERSANTが8点アップした体験談
年齢:30代
受講の目的:ビジネス英語
開始時の英語力:初級
受講期間:3ヶ月〜5ヶ月
受講コース:オンライン英語コーチングコース
受講後の成果:VERSANTのスコアが35から43へアップ
航空関係の仕事への転職をきっかけに、英語力を身につけようと思いイングリードを受講しました。
独学での英語の学習に何度も挑戦しては停滞を繰り返していた私にとって、イングリードの3ヶ月はまさに「短期間での成長を実感できた」期間でした。
特に効果を実感したのはスピーキングで、受講前は中1レベルの文章すら瞬間英作文ができなかったのに、3ヶ月後にはVERSANTのスコアが35点から43点に上がりました。
短期間でここまで成長できたのは、学習だけでなく心にも寄り添ってくれるコーチの存在と、娘にかっこいい姿を見せたいという思いで学習を継続できたからだと思っています。
イングリードで英語力をつけてVERSANT高得点を狙おう
VERSANTは対策方法や学習の進め方に迷いやすいテストですが、受験形式や採点方法を理解し適切に対策を講じることで、着実にスコアアップを目指すことができます。
特に、自分に合った学習法を見つけることが、短期間での成果につながります。
独学でのVERSANT受験対策に不安な方には、オンライン英語コーチングがおすすめです。
イングリードでは、専属のコーチが1人1人の英語レベルや目的に合わせて学習プランをカスタマイズし、最短で成果を上げられるように徹底サポートいたします。
プロのコーチによる質の高いコーチングと手厚いサポートにより、最短でVERSANTの高得点を目指せます。
短期間で着実に効果を出したい方は、ぜひ「イングリード」をお試しください。